女性ファッション雑誌「ar」のような撮影をやってみました。
この雑誌です。
かわいい系のメイクに明るめのライティング。
今回はこの雑誌のイメージで撮影を行ったので解説してみたいと思います。
出来上がりの写真はこちらです。
index
・ライティングの説明
・カメラのセッティング
・スタジオ撮影時のスタイル
・撮影後の処理
ライティングの説明
今回はモノブロック2灯を使ってライティングを組みました。
写真左側のライトを太陽に見立てたライティングです。
右手前のライトをメイン光源に考えてます。
雑誌を見たときに自然光の窓際などで撮ったような光だなって思いました。
それを再現するために45度から打ち下ろした光を太陽に見立てました。
まず、太陽に見立てたライトはどう当てるのかを考えます。
・アンブレラで拡散させて影を消す
・ソフトボックスで光を柔らかくする
・スヌートやグリッドを使って光を集中させる
いろいろな当て方がある中で今回は何もつけずに直当てでやりました。
理由は晴れてる日の窓際の太陽は日差しが強いのでそれを再現するためです。
拡散させて影を消すと太陽っぽさがなくなります。
この写真のように天使の輪と呼ばれるような髪にハイライトのリングを入れる場合には直当てよりもアンブレラ等で拡散させるほうがきれいに入ります。
実際にこの写真を撮影した時にはブームスタンドを使ってモデルさんの上にモノブロックを持っていきアンブレラを使ってトップライトを入れています。
今回は窓際の太陽の再現と前髪などの影をちょっと入れたかったので直当てを採用です。
そして、手前にあるライトで顔周りと顔全体を明るくします。
この時に髪の毛の影がちょっと残るくらいのバランスで撮影します。
このバランスはある程度撮影をしながら調整して合わせていきます。
プロフォトのビューティーディッシュと呼ばれてるものですね。
丸形のライトでキャッチライトもしっかり〇の形で入ってくれます。
カメラのセッティング
基本的にスタジオで撮影を行うときには基準値を決めてそれからライティングに合わせて調整をしています。
基準値
iso100
F8
1/160
この基準値で撮影を開始します。
あとはストロボの光量などを調整して合わせていきます。
今回の撮影ではF8ほど絞って綺麗に撮るよりもちょっとボケも入れつつの撮影のほうがいいかなと思いF2.8で撮影をしてます。
そのため上記の基準値に合わせるためにNDフィルターを使用しています。
ストロボを使うとハイスピードシンクロがない限りシャッタースピードに限界があります。
基本的には1/160くらいです。
メーカーやカメラによっては1/250まで対応してるカメラもあるらしい。
今回の撮影のセッティング
iso 100
F2.8
1/160
上記のセッティングで撮影しています。
スタジオ撮影時のスタイルについて
三脚を使う!
スタジオ撮影の時はポージングをいろいろ変えて動きながら撮影するとき以外は三脚を使って撮影しています。
今回のような座って位置が動かない場合はなおさら三脚があるととても楽です。
そして、構図を決めやすくブレなどがなくミスショットも減ります。
テザー撮影をする!
これはノートパソコンやタブレットがある方はおすすめです。
撮影した写真がパソコンやタブレットに映し出されるのでモデルさんやメイクさんから見えやすくポージングなどの修正が格段にアップします。
また、RAWデータを転送してパソコンに保存することによりカメラ内とパソコンにダブルで保存できるのもバックアップの意味合い的にも安心。
そして、何よりもいいことが取り込んだRAWデータに現像プリセットをあてると現像した状態の絵が見れるのでかなり効率がよくなります。
ちなみに自分はソニー製のカメラを使っているためLightroomではテザー撮影ができません。
純正ソフトまたはCapture Oneを使う事になります。
Lightroomの場合は読み込み画像にそのままプリセットをあてればOK。
Capture Oneの場合はLightroomでフォルダ内をリアルタイムに取り込む機能を使えば出来ます。
そのあたりはまた別の記事にて詳しく書いてみようと思います。
撮影後の処理
今回の撮影で特に意識しなければいけないのが白とびでした。
白のファーをかぶってるのと直当てのストロボの影響で全体的に白とびがしやすい状態にあるためです。
撮影時にヒストグラムを見て白とびしてないかは十分に確認を行って撮影してます。
今回のポイントはホワイトバランスです。
透明感・艶を意識して現像していきます。
ホワイトバランスをしっかり合わせます。
暖色系でもなく寒色系でもなく透明感を感じるにはホワイトバランスが重要になります。
実際にグレーカードなどでホワイトバランスをとったあとに気持ち寒色系よりにすることで透明感を演出。
艶はメイクでも出してもらってるんですが、現像時にその艶を壊さないように気を付けながら作業します。
コントラストをつけすぎてもダメ、明瞭度やテクスチャを触りすぎてもNGです。
今回はトーンカーブで調整しました。
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